とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

セックスとジェンダー

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


社会や文化がないと性(セックス) は生まれない

 


セックスがあってはじめてジェンダーが生まれる、と強固に思っている人は多いように思います。

 


では、こういう世界を想像してください。

セックスはあるけれどもジエンダーがないという世界を。

 


結論から先にいえば、ジェンダーがない世界ではセックスは存在しにくいのです。

 


現在、男と女のツーセックス・モデルが当たり前、自然であるとされています。ところが17

世紀までの西欧ではワンセックス・モデルでした。

 


女性は「できそこないの男」であり、女性が妊娠するには快感を得て身体のなかで射精することが不可欠と考えられていました。

 


このようにセックスも1つから2つへ分化すること、すなわち、セックスのジェンダー化が歴史的に起こったといわれています。

 


現在のツーセックス・モデルはたかだか300年ちょっとの歴史しかないので、今後ひょっとするとスリーセックス・モデルやそれ以上のモデルに発展する可能性だって捨てきれません。

 


昔を見てそんな非科学的なことを考えていたのかとバカにするかもしれませんが、200年ぐらい先に現在をふり返った時に、そんなアホなことを考えていたのかと思われるかもしれません。

 


昔の医者はセックスが先にあって、ジェンダーはその後についてくるという思い込みをもっていたために、性同一性障害の患者に対して、セックスに合わせてジェンダーを変えるよう指導してきました。

 


セックスは男なのに本人は女と思っている患者に

対して、ジェンダー(男になること)を強要していったのです。

 


その結果多くの患者を自殺に追い込んでいきました。そうなんです。 ジェンダーに従ってセックスを変えるほうが、はるかにリスクは少ないのです。

 


わたしたちはセックスは自然なので、なかなか変わらないと思っています。ですが現実は逆で、ジェンダーのほうがはるかに本人にとって変わりにくい部分なのです。

 


感想

 


ぼくも先にセックスがあると思っていました。

 


以外でした。

 


下記の本を参考にしました

 


『体感する 社会学

 金菱 清著

 新曜社

 

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