こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
イタリア都市国家の発展
「12世紀ルネサンス」の時期、ヨーロッパの各地
で都市の勃興が見られるようになる。
とくに十字軍を契機とする東方貿易の拠点となったイタリア諸都市の発展は目覚ましく、都市を中心にその周辺地域が統合される都市国家が成立した。
これらイタリアの都市国家においては、ヨーロッパの他の地域とは異なり、王政ではなく共和政が発展した。
このようなイタリアの状況は、統一国家の不在ゆえに他国の干渉を招く一方で、古典古代との類似性ゆえに、その政治理論受容の現実的基盤ともなっていく。
11世紀に創設されて以来、イタリアの諸大学においては、法律学や医学と並んで修辞学 (レトリック) の研究が熱心になされた。
レトリックを教える教師たちは、教材となるキケロをはじめとする古典古代の文献についての研究を発展させる中で、次第にこれらの文献を単にレトリックの素材としてのみ見る狭い見方を脱していく。
古典古代の文献を解釈し、読み直していく営みは人文主義と呼ばれるが、この人文主義はやがて政
治化し、政治的人文主義へと変わっていった。
そこで標榜された、公共の利益を重視し、自治と独立をもって至上の価値とする理念は、共和主義とも呼ばれることになる。
イタリア都市国家は、やがて教会や皇帝権力からの独立をめざすようになる。
感想
現代の政治は、この共和主義の理念に基づいていると感じます。
下記の本を参考にしました
『西洋政治思想史』
宇野 重規著
有斐閣アルマ