とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

トマス・ペインの思想

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


トマス・ペイン

 


イギリスから独立するか、あるいは和解するか。

 


逡巡を続ける植民地人を後押ししたのは、実はイギリス人の思想家トマス・ペインであった。

 


彼が独立前夜にアメリカに渡って書いた『コモン・センス』 は、イギリスからの独立こそが植民地人にとっての利益であるという、まさに新たなコモン・センス (常識)を形成するものであった。

 


それまで連合王国内で不安定な地位しかもっていなかった北米植民地はここに独自の政治社会形成、そして共和国創設への道を歩むことになる。

 


政治的抵抗の言説であったものが、革命の言説へと転化したのである。

 


その際、ペインによるイギリス国制批判は大きな意味をもった。

 


それまで大陸諸国に比して自由の国とされてきたイギリスのイメージを変化させ、ヨーロッパ諸国はいずれも腐敗し、専制への危機に瀕しているという理解がアメリカ社会に広まる一因となったのは、ペインの著作の力であった。

 


ペインによれば、かつてイギリスの自由を支えたのは、徳ある人民であった。 しかしながら、今やそのイギリスでも、王の意志がそのまま法律になっている。

 


求められるのは、王や貴族を排除した、人民によって選ばれる一つの議会が統治する共和国である。

 


このように説くペインの言説は、もはや古代の共和政に言及しないという意味では、伝統的な共和主義とも異質なものであった。

 


また、フランス革命を批判したエドマンド・バークに反論するために書かれた『人間の権利』に

おいてペインは単純な民主政と代議制を区別している。

 


共和国は小国においてのみ可能であるという当時の常識に対し、 ペインは、代議制と民主政を組み合わせることによって、大国においても共和国は可能であると論じたのである。

 


さらにペインは、「社会は我々の必要から、政府は我々の邪悪から」と語ったように、社会と政府を明確に対比した。

 


政府は最善であっても必要悪でしかなく、政府による統制は少なければ少ないほどよい。

 


邪悪な本国政府から独立することで、植民地人による自己統治が自然と秩序をもたらすというペインの主張は、腰の重かった植民地人を駆り立てる、強力な煽動力をもったのである。

 


感想

 


アメリカがイギリスの植民地だったことは有名ですが、独立にイギリス人が影響を与えていた事実に意外さを感じました。

 


下記の本を参考にしました

 


『西洋政治思想史』

 宇野 重規著

 有斐閣アルマ 

 

flier(フライヤー)