とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

トマス・アクィナスの思想

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


トマス・アクィナス

 


トマスの主著である 『神学大全』によれば、人間の理性は感覚によって経験的に知りうることから出発して、 やがて、超越的であるが個々の事物に内在する真理へと向かう。

 


人間の理性は自らの能力を超えたものまでも認識しようとするが、それに手を差し伸べるものこそ

が恩寵である。理性には限界があるが、決して信仰と矛盾するわけではない。

 


「恩寵は自然を破壊せず、むしろこれを完成する」と『神学大全』 は説いた。

 


神によって創造された万物には、おのおのふさわしい本質があり、すべての存在は低次のものから高次のものへと階層的な秩序を構成する。

 


その頂点にはもちろん、神が存在すると考えたトマスは、動物と天使の中間にある人間のつとめを、「学 (scientia)」 を通じて、所与の事物のうちに普遍的で必然的な本質を見出すことにあるとした。

 


ポリス政治社会についてはどうか。 アリストテレスにならい、トマスは「人間は社会的および政治的動物である」 と主張した。

 


アウグステイヌス以来の、人間は罪深い存在であり、政治社会とは罪の産物にほかならないという考えに対して、人間は孤立しては存在しえず、相互協力による複雑な社会生活の発展が重要であると説いたのである。

 


政治社会は罪の産物ではなく、社会を営む人間にとっての自然である。このように考えたトマスは、国家の役割を、平和を維持し、人々に良き生活を行わせることにあると考えた。

 


感想

 


「人間は社会的および政治的動物である」 という主張は聞いたことがあると思いました。

 


有名な主張なのだと思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『西洋政治思想史』

 宇野 重規著

 有斐閣アルマ

 

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