とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

社会学の目標

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 社会学の目標

 


ほとんどすべての社会科学がそうであるように社会学という知の目標は、分析的なレベルと規範的なレベルという2つの水準で存在する。

 


分析的なレベルとは、 社会事象を記述したうえで, 社会事象の因果関係もしくはメカニズムを説明するレベルであり、事実判断のレベルである。

 


これに対し、規範的なレベルとは、社会に存在する制度の有効性や正当性を検討したり、社会事象に対する政策的判断を下したりするレベルのことであり、価値判断のレベルである。

 


分析的なレベルにおける社会学の目標としては、次の3つが考えられる。

 


① 社会が抱える問題を発見する。

② 社会の変化の趨勢を明らかにする。

③社会をトータルにつかむ。

 


規範的なレベルにおける社会学の目標は、以上の3つの目標に対応する形で考えられる。

 


① 社会が抱える問題を解決するの

②将来社会の変化の趨勢を予測する。

③将来の社会を構想し、デザインする。

 


社会学の歴史を振り返ると、 社会学という学問は、純粋な学問的関心を優先させる研究 (分析的なレベルでの研究)として登場するか、それとも実践的な関心を優先させる研究 (規範的なレベルの研究)として登場してきた。

 


「実践なき理論は空虚であり、理論なき実践は不毛である」という言葉があるが、社会学には、理論と実践の絶妙なバランスが要求されている。

 


社会学の目標を「予見せんがために見る」と喝破したコントの名言は、21世紀になった現在においても、社会学という知の生命線をなしているのである。

 


感想

 


社会学は社会のために役立つ学問だと思いました。

 


社会の役に立たなくても、おもしろいので勉強し続けたいと思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『Do! ソシオロジー』改訂版       

 現代日本社会学で診る

 友枝 敏雄 他1名

 有斐閣アルマ

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