こんにちは。冨樫純です。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
日本がリバタリアン国家になったら…
厚生労働省の特殊法人である雇用・能力開発機構は、10億円以上を投じて建設したり、リゾート施設を10万円で売却するなど、勤労者の福祉を目的に全国に建設した宿泊施設・体育館など全2070施設の大半を二束三文で売り払っているが、破格の好条件の背後で全職員の再雇用を地元自治体に要求していた。
「労働者の雇用を守るべき公的機関がリストラを実施するわけにはいかない」からだという。
大阪市では長年、市職員の協力を得るためのヤミ給与、カラ残業、ヤミ年金が常態化し、バス運転手の給与が年収1400万円を超え、社会問題になったスーツ無料支給ばかりか、長期勤続や結婚記念日、子どもの誕生記念など冠婚葬祭のたびに旅行券・図書券・観劇スポーツ観戦券、 祝い金・弔慰金が贈られていた。
そのうえ職員互助組合は交付金で、豪華な福利厚生施設を建設し、それを市に寄付して固定資産税を逃れてもいた。
ところが、市職員やOBは、ヤミ給与・ヤミ年金、各種福利厚生の廃止に対して「すでに全額受給した人と比べて不公平」と猛反発しているという。
バブル崩壊とその後の長い不況を経て、役人天国”日本でもようやく公務員の実態が白日の下にさらされるようになったが、それでも人々はまだ「ありうべき公僕」を求めている。
よき公務員の条件とは、すぐれた能力と自己犠牲の精神によって国家の発展と国民の幸福のために献身することだ、と。
一部の堕落した役人を矯正すれば、いずれは福祉の向上に邁進する真の公務員に生まれ変わるにちがいない。
しかしリバタリアンは、こうした牧歌的な偶像を完膚なきまでに破壊する。彼らは市民から問答無用で税金を取り立て、公金を横領し、利権を漁り、いったん手にした既得権を絶対に手放そうとはしない。すなわち、公務員は市民社会の敵なのだ。
感想
おもしろい見方だと思いました。
公務員天国と言われる理由もわかりました。
下記の本を参考にしました
『不道徳教育』
ブロック.W 他1名