とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

相対主義とは

こんにちは。冨樫純です。

 

今回から、独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。

 

哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、影響を書いていきます。

 

取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。

 

最後にぼくの感想を書きます。

 

哲学者 プロタゴラス

 

思想 相対主義

 

絶対的な真理なんてそんなものはありません。
価値観なんて、人それぞれです。

 

背景 

 

哲学の関心は、やがて自然から人間や社会のあり方へと移った。

 

民主政治が発達したアテネなどのポリス(都市国家)では、市民が民会や法廷で人びとを説得するために、弁論術を身につけることが必要とされた。

 

紀元前5世紀頃になると、報酬をもらって弁論術を教えるのソフィストXsophist) と呼ばれる職業教師たちがあらわれた。

 

ソフィストの教える弁論は、処世術や立身出世の道具として、人びとにもてはやされた。

 

ギリシア各地を逼歴したソフィストは、法律や道徳というものは、国や民族によってさまざまであり、絶対的な真理は存在しないという相対王義の立場をとった。

 

その代表であるプロタゴラス(前480頃~前410頃〉は、「人間は万物の尺度である」 と述べ、ものごとの善悪を判断する基準は、一人ひとりの人間の考え方や感じ方にあると主張した(人間中心主義)。

 

影響

 

ソフィストの思想は、人びとを過去の因習や権威から解放する一方で、個人の判断を絶対視するあまり、すべての人に共通な普遍的真理を否定した。

 

その結果、人びとを結びつけるポリスの法や倫理を軽んじ、個人が自己中心的な行動に走る風潮を
生んだ。

 

感想

 

今では、価値観が人それぞれというはあたりまえの思想が、ギリシア時代に誕生していたことに驚きました。

 

下記の本を参考にしました

 

新 倫理 清水書院(高校の教科書)

倫理資料集 第一学習社

 

『史上最強の哲学入門 』
 飲茶著
 河出文庫

 

『もういちど読む山川倫理 』
 小寺 聡編
 山川出版社