こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
「擁護できないものを擁護する」という副題に興味があり、購入しました。
②こんな本です
『不道徳教育』
ブロック.W 他1名
「自由」とは何か。
国家の、企業の奴隷として生き永らえることがあなたの人生か。
売春婦、シャブ中、恐喝者、悪徳警察官、闇金融…彼らこそわれわれのヒーロー(?)だ。
ニッポンの閉塞を打ち破る奇想天外リバタリアン・ワールド!
全米に大論争を巻き起こした超ロングセラー。
人気作家初の「超訳」でついに日本上陸。
③こんな言葉が印象に残りました
金儲けと、それに関連するすべての経済活動が、長いあいだ激しい攻撃にさらされてきたことは明白である。
ちっとも明白でないのは、その理由だ。
金儲けに対する批判にはいくつかのパターンがある。
もっともよく見られるのは、「お金とは額に汗して稼ぐものだ」という信念である。
彼らにとって、「正直な労働や努力」のともなわないマネーゲームの勝者が「金で買えないものはない」などと言って選挙に立候補するようなことは、とうてい正当化できるものではない。
この人たちは、利潤が獲得される過程がよく理解できないので、「そこにはなにか不正があるにちがいない」と強く疑っている(「はたらきもしないで儲かるなんてぜったいおかしい!」)。
金儲けへの典型的な第二の批判として、「強者による弱者からの搾取」理論がある。
この一派によれば、市場にはかぎられた量の富しかなく、もしも金持ちが多くとってしまったら、貧しい人々のとりぶんはさらに少なくなる。
金儲けは道徳的に間違っているだけでなく、弱者から資金を奪うことによって社会そのものを害しているのだ。
第三のタイプの批判は、「他人の無知や無力につけこんで卑劣な金儲けをしている」というものだ。
この議論では、金持ちは「人々の苦痛から利益をむさぼる鬼畜ども」として描かれることになる。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『自由はどこまで可能か』
リバタリアニズム入門
森村 進著
『不道徳な経済学』
擁護できないものを擁護する
橘 玲 他1名
講談社+α文庫
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。