こんにちは。冨樫純です
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル 前近代社会
前近代社会は、男女の関係という点で、現在のぼくたちの社会と比べれば、相互にたいヘん安定し調和した関係が成立していた社会だっただろうとは思う。
また、「もっとお金を」「もっとモノを」といった、わけのわからないような欲望につき動かされる社会に生きるぼくたちにとって、余分な欲望を抱く必要のなかったこの時代は、ストレスも少ない「良い」時代だっただろう。
しかし、現在のぼくたちの目から見れば、この社会は、おそらく差別と排除に満ちた社会として
映ることも事実だろう。
なにしろ、身分制の秩序に縛られた社会なのだ。ジェンダーという視点からみれば、それは、男だから、女だからという厳しい役割分担のある社会ということでもある。
安定していたのは、さまざまな差別が、「当然の区別」として、自覚されなかっただけのことだ。
「農奴はこう、貴族はこう」「男はこう、女はこう」と、人々に共有された宇宙像が決定してくれている社会は、確かにあまり悩みもないし、よぶんな上昇志向や欲望の肥大化を味わうことも少ない社会だっただろう。
また、それゆえ、現実に存在しているさまざまな差別も意識されることは少なかったのである。
感想
前近代社会も悪くないように見えるのはぼくだけだろうか。
現代より楽だと思いました。
下記の本を参考にしました
『男性学入門』
伊藤 公雄
作品社