こんにちは。冨樫純です
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
明治時代―男尊女卑文化の定着
どうして現在の日本は、世界にもまれな、男尊女卑の文化が根づいてしまっているのだろうか?
おそらく、江戸時代の武家文化の中で発展してきた「家父長制」が、明治以後の〝近代化"の中で、一挙に大衆化することによって、現状の「日本型男尊女卑文化」が形成されたのだろうと思う。
近年の女性史や家族史の研究成果は、おおむねこうした方向で一致をみているようだ。
たとえば、「家父長制」を支える重要な原則の一つのように思われているいわゆる「長子相続」(長男が家を継ぐ)だが、江戸時代においても、とくに関西の商家などでは、こうした制度は、必ずしも盛んだったわけではない。
むしろ、最初に生まれた女の子に優秀な婿をとって家を継がせるという制度の方が有力だったという。
自分の子どもだからといって、男の子が必ずしも優秀なわけではない。
それなら、優れた男子を外からつれてきて家を継がせる方が、より家の発展にとってはプラスだ、という計算がそこにはあったはずだ。
日本社会に固定的に定着してきたと思っていた「家父長制」でさえ、社会的地位や階層によって、また、歴史的な変貌の中で、ぼくたちが考えているのとは異なるかたちで多様に運営されていたのだ。
つまり、男性支配のあり方」もまた、文化の構成物であるとともに、歴史の産物でもあるということだ。
感想
日本で男尊女卑の文化が根づいてしまった背景を深掘りしたいと思いました。
上野千鶴子さんの本を読めば分かるかなと思いました。
下記の本を参考にしました
『男性学入門』
伊藤 公雄
作品社