とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

イギリスからみた日本

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


ブレイディみかこさんの本を読んで、イギリスからみた日本というテーマが気になって、積んであったこの本を思い出し、読んでみようと思いました。

 


②こんな本です

 


イギリス発 『日本人が知らないニッポン 』

緑 ゆうこ著

岩波アクティブ新書

 

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イギリスに在住する著者が、日本に特別の興味を抱いていない一般のイギリス人の 目にとまりやすいニュースなどで紹介される「日本」に 的をしぼり、紹介する本。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


「引きこもりの最初の段階は、ただのティーンエイジャーの平凡な現象に見え、それだけなら世界中の親が経験していることだが、日本ではそれが疫病のレベルにまで達しつつある」と紹介している。

 


5年前に「引きこもり」と命名された、この現象は、大半が若い男性である。

 


すでに若い人口が消えつつある日本にとっては、将来、国の経済への重荷になるとみられている。

 


引きこもりの原因は社会や学校のプレッシャーもさることながら、日本社会が比較的裕福で、子どもが働かなくても親が面倒を見てしまえるという状況があだになっている。

 


そして日本では、家族の面倒は家族でみるという習慣があるため、働かない若い男が餓死もせずに部屋の中に引きこもっていられる。

 


しかし高齢化社会の日本では、将来年を取った親が引きこもりの子どもの面倒をみられなくなった

らどうなるかという不安がある。

 


引きこもりの子どもを持つ親のネットワークでは、引きこもりには内気で静かで頭のいい人間が多い。

 


社会は強者を評価し、弱者を切り捨てる傾向があり、そんな社会こそが問題なのだ、と説明している。

 


さらに日本の「間接的なコミュニケーション」への偏りも背景にあり、引きこもりは電子メールでなら積極的に他者とコミュニケートすることが知られている。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『イギリス人は「建前」がお得意』

 緑 ゆうこ著

 紀伊國屋書店

 


『植物になって人間をながめてみると』

 緑 ゆうこ著

 紀伊國屋書店

 

 

 

興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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