とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

 女3人の不思議な3日間

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


小説はあまり好きではなかったぼくですが、動画などを見て、少しずつ興味がわきました。

 


分量が少なく、有名なものなので読んでみようと思いました。

 


②こんな本です

 


『乳と卵』

 川上 未映子

 文藝春秋

 

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姉とその娘が大阪からやってきた。

 


39歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。

 


姪は言葉を発しない。

 


そして三人の不可思議な夏の3日間が過ぎてゆく。

 


第138回芥川賞受賞作。

 

 

 

③こんな言葉が印象に残りました

 


卵子についてこれから書きます。

 


今日、あたしが知ったのは卵子精子とくっつ

いて受精卵になって、それにならんままのは無精卵という、とここまでは復習。

 


受精、それは子宮でそうなるんじゃなくて、卵管というところでそうなって、くっついてくっついたのが子宮にきてそこで着床、するのらしい、しかしここが全然わからない。

 


どの本を読んでも絵をみても、やっぱり卵巣、から卵子が飛び出すときの、手みたいな形の卵管に、どうやって入れるのかがわからない。

 


ぽんと出る、とか書いてあるけど、どうやって。

 


すきまにはなにがあんのかなぞ。

 


それから、どう考えてよいのかわからないこと。

 


まず、受精して、それが女であるよって決まったときには、すでにその女の生まれてもない赤ちゃんの卵巣のなかには、(そのときにもう卵巣があるのがこわ いし)、卵子のもと、みたいなのが700万個、もあって、このときが一番多いらしい、そして、それから、その卵子のもとはどんどんどんどん減ってって、生まれたときにはそれが100万とかにまで減って、絶対に新しく増えたりすることはないものらしい。

 


それでそっからもどんどん減ってって、あたしらぐらいの年になって、生理が来たときには30万個くらいになって、その中のほんのちょっとだけが、ちゃんと成長して、その、増えるにつながる、あの受精、妊娠をできる卵になるのらしい。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『夏物語 』

 川上 未映子

 文春文庫

 


『ヘヴン 』

 川上 未映子

 講談社文庫

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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