とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

社会学の歴史

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 

社会学を独学で学んでいて、その歴史も気になったので、読んでみようと思いました。

 


②こんな本です

 


社会学の歴史I』社会という謎の系譜

   奥村 隆著

   有斐閣アルマ

 

 

f:id:genzi1013:20220213113412j:image

 

 

 

 

この本を読めば、社会学の流れがわかります!


社会学者は何を「謎」ととらえ、その「謎」とどのように格闘してきたのでしょうか?


本書では、19世紀から20世紀にかけての社会学の成立と展開を、はじめて学ぶ学生へのライブ講義という文体で解説していきます。


学史に名を刻んだ社会学者たちの声が響きあう、読み物としてもおもしろい画期的な入門テキスト。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


さらに彼はこう主張します。

 


「犯罪をまぬがれているような社会はまったく考えられないということからして、犯罪は正常的なものである」。

 


ちょっと、え?と思うかもしれません。

 


彼はこうもいいます。

 


「したがって、犯罪は、必然的かつ必要なものである。

 


すなわち、犯罪はいっさいの社会生活の根本的諸条件に結びついており、しかもまさしくそのために有用なのである」。

 


犯罪は正常で、必然的で、必要で、有用であああある……???

 


仮に犯罪のまったくない社会を考えてみましょう。

 


誰も法を侵すことも罰せられることもありません。

 


そうするとおそらく法がとんなだったか、なにが犯罪なのか、ぼんやりしてくると思います。

 


その結果共同意識があまりに弱くなって、社会は解体してしまうかもしれません。でも、おそらく次のことが起こります。

 


ぼんやりしてしまった境界線を踏み越える人が登場する。その人を捕まえ、裁き、罰することで、われわれはこうした法をもっていたのだ彼が侵したこれを大切にしていたのだそれを拝むひとつの「社会」だったのだ、ということに人々は気づくことでしょう。

 


犯罪は(それを処罰することは)共同意識を生き生きとさせてくれるのです。

 


想像してみてください。罪人を公開処刑するとき、犯罪のニュースを聞き噂話をするとき、誰かをルール破りとして集団から排除するとき、私たちの気持ちは盛り上がり、「われわれはひとつの社会だ!」と強く感じるのではないでしょうか。

 


だからときどき私たちはそうした罪人をつくりだし、このことを確認するのではないでしょうか。

 


デュルケームはこう述べます。

 


「犯罪の存するところでは、集合的諸感情は、あらたな形態をとることのできるほど充分な柔軟性をもった状態にある」。

 


犯罪は、「公共的な健康の一要因であり、およそ

健康な社会にとっての不可欠な一部分をなしている」!!!

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『クロニクル社会学』人と理論の魅力を語る

  那須

  有斐閣アルマ

 


社会学の力 』最重要概念・命題集

   友枝 敏雄 他2名

 


⑤感想

 


少し難しいところもありましたが、おもしろかったので、ますます勉強したくなりました。

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。