とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

娯楽としての政治報道

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的に関心のある話題を取り上げて、紹介したいと思います。

 


感想も書きたいと思います。

 


話題 娯楽としての政治報道

 


私たちの誰もが、娯楽だけでなく、政治や経済や殺人事件に関する真面目な報道に関心をもっている。

 


しかしその場合でも私たちは、どこかでそうした報道を情報としてではなく、娯楽として楽しんでいるのではないか。

 


殺人事件の犯人が誰か、犯行の動機はなにか、彼はどのような生活をしてきたのかといった情報をメディアから得るとき、私たちはそれをまるでドラマか小説のように楽しんでいるだろう。

 


自分の近所で起きた犯罪でもない限り、殺人事件の犯行過程の詳細な報道など、私たちにとってほとんど実利的に役に立つわけではないはずだ。

 


私たちはただそのような事件がどのように起きたかを人間ドラマとして詳しく知りたくてメディア報道を追いかけてしまうのだと思う。

 


あるいは政治報道に対してもまた、私たちはタテマエでは政治的理念や政策に関する議論や情報を求めているように装いながら、じつは、政治家同士の権力争いやスキャンダルの暴露合戦などを、人間臭い政局ドラマとして楽しみたいと考えているだろう。

 


だからラザースフェルドらが調査した1940年アメリカの大統領選挙の報道の場合も、人びとは決して候補者の政策を知るためにそれらの報道に接触したのではなく、候補者たちがどんな顔をして、どんな声で話し、どんな性格で、いまどんな家族をもっているかというような、ゴシップ的情報を楽しみたかったからに違いない。

 


感想

 


確かに人ごとなので、不謹慎かも知れませんが、娯楽として楽しむことも考えられると思いました。

 

 

 

下記の本を参考にしました

 


『コミュニケーションの社会学

 長谷 正人 他1名

 有斐閣アルマ