こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
ダイエットを学問的に捉えているところに興味が湧きました。
②こんな本です
『ダイエット幻想 』
磯野 真穂著
「やせたい」、そう願う人はたくさんいる。
でも、どうしてやせたいんだろう?健康のため?「かわいい」あるいは「かっこいい」と思われたい?おしゃれがしたい?
理由はいろいろあるけれど、それに人生、振り回されていませんか?食べること、他者と生きることをあらためて見つめなおす一冊。
③こんな言葉が印象に残りました
未成熟な何か、成長途中の何かを愛でるという点で「かわいい」には素敵な側面もあります。
ですがいつまでもかわいくあろうとしていると、大人になることから自らを遠ざけます。
その結果、成人年齢を10年も過ぎてから、ようや
、「かわいい」だけではやっていけないことに気づきます。
でもそうやって生きることに慣れてしまっているため、「かわいい」を捨てたら「愛されない」のではないかと不安になってしまうのです。
このような形で自ら「選ばれ組」にとどまってしまう人の多さが、他国には見られないほど過激な若い女性のやせすぎを作り出しているのではないかと私は思います。
シンデレラ体重でいようと思えば、女性らしい丸みを帯びた体型になることはほぼ不可能です。
その体型で胸を大きくしようと思ったらほとんどの女性が豊胸手術をするほかないでしょう。
でもこの体型によって「かわいい」と指差されることは可能であり、その結果、女の子としてのそれなりの評価をこの日本社会では得ることができます。
「大人の女性になろう」、そういう空気がこの日本社会にもっとあれば、そんな子どもっぽい体
型はやめようとなり、ストッパーがかかるかもしれません。
ですが、女性にかわいさを一義的に求める社会では、そのストッパーは働きません。
シンデレラ体重は、かわいいの象徴として、女性たちが目指したい指標となります。
30歳近くになり、周りにもっとかわいい女性たちが増えて、初めてかわいくあり続けることの限界に気づくのではなく、もっと早くから多くの女性が大人になろうと考えることで、「選ばれる」をめぐる女性同士の醜い争いは減るでしょう。
それは、いつまでも子どものような体型を維持し続けることへの疑問につながり、日本女性の過剰なやせ過ぎを減らす契機となるはずです。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『医療者が語る答えなき世界』
いのちの守り人の人類学
磯野 真穂著
『急に具合が悪くなる』
宮野 真生子 他1名
感想
若い女性のダイエットには、過激さと過度さを感じていました。
やはり、そのようです。
この本を読めば、その過度さが和らぐのではないかと思いました。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。