とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

教養とは

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


大学の講義のような動画にハマっていて、その先生が書いた本なので、読んでみようと思いました。

 


②こんな本です

 


『東大教授が考えるあたらしい教養』

  藤垣 裕子 他1名

  幻冬舎新書

 

 

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「教養=知識量」という考え方はもう通用しない。

 


ネットで検索すればあらゆる情報が瞬時に手に入る今、知識量の重要性は相対的に低くなっているからだ。

 


東大教授2人が提唱する教養とは「正解のない問いに対し、意見の異なる他者との議論を通して思考を柔軟にし、〈自分がよりよいと考える答え〉にたどり着くこと」。

 


その意味するところは何なのか?

 


どうすればこの思考習慣が身につくのか?

 


人工知能の発展が著しい現代だからこそ、人間にしかできない能力を磨く必要がある。

 


その要諦が詰まった一冊。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


東京大学では、学生は授業で「しゃべり方」を身につけていきますが、日常生活の中でも訓練は可能です。

 


たとえば自分の友人や会社の同僚などと会話しているときに違和感を持ったり怒りを感じたりしたら、それを大事にしてください。

 


その場で「それは違うと思う」「不快だ」といい出せなかったとしても、その違和感や怒りをメモしておき、「なぜ違和感を覚えたのか」「なぜ怒りを感じたのか」を建設的な批判になるところまで分析してみます。

 


そして、きちんと思考を組み立てることができたら、次に同じような違和感を覚える場面になったときに、それをしゃべってみましょう。

 


同調圧力に負けず、建設的に議論しようと試みることなくして、考える力や教養は身につきません。

 


なお、「建設的な批判」をするときは、何を目的に考えるかを間違えないように気をつけなくてはなりません。

 


建設的な批判の形をとっていても、それが自己正当化だけを目的としていれば、建設的な議論はできないでしょう。

 


重要なのは、自己正当化だけでなく、「他者正当化」も同時にするという態度です。

 


相手には相手の理屈があることを理解しようという姿勢がないと、思考の深まりに差が生じます。

 


他者正当化というのは、言い換えれば「相手の立場に立って考える」ということであり、それは本書で繰り返し述べてきた教養ある態度と同義なのです。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『東大教授が教える独学勉強法 』

   柳川 範之著

 草思社文庫

 


『東大教授が教える知的に考える練習』

 柳川 範之著

 草思社文庫

 

 

 

興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。