こんにちは。冨樫純です。
「否定しないとアイデアは飛躍する」についてのコラムを紹介します。
たしかに普段の会話では、互いの発言を否定していることが多いかもしれないと思いました。
「いいえ」と「いいね」で会話する
たとえば「週末の遊びを決める」をテーマに2人で話をしましょう。
はじめは、「いいえ」の会話を体感してみましょ
う。
どんなことがあってもまずお互いの発言を否定し
てから、「かわりに……」と会話を進めて下さい。
たとえば、「海に行くのなんかいいと思うんだけ
ど」「いいえ、寒くて泳げないから、かわりにキャンプにしない?」、「いいえ、道具をそろえるのが面倒だから、かわりに映画にしませんか」、「いいえ、映画館に行くくらいなら、ビデオ借りるのはどう?」といった具合です。
1分間続けてみてください。どんなプランになった
でしょうか。
次に、「いいね」の会話を体感してみましょう。
今度は、どんなことがあってもお互いの発言を「イイね!」と肯定して受け入れ、「だったら……」と話をつないでみて下さい。
たとえば、「海に行くのなんかいいと思うんだけ
ど……」、「イイね! だったら寒くて泳げなくても浜辺でBBQはできるしね」
「いいえ」で会話をしても、お互いが考えていること以上にアイデアが広がりません。
グルグルと同じところを回っている感覚に陥ると思います。
これは代替案を出したとしても、お互いの知っている範囲から考えがひろがらないからです。
けれども「いいね!」で相手の意見に乗っかっていくと、自分たちの想像もしなかった話に展開し、その結果、思ってもいなかったようなプランが出来上がっていく可能性があります。
私たちは、無意識に「いいえ」のコミュニケーションをしてしまいがちです。
「いっていることはたしかにわかるんだけど……」
「まあ、それはそれとして……」
「現実的には難しいかもしれないが……」
など、さまざまないい回しの「いいえ」が会話の中にあふれています。
けれども、「いいね!」という小さなコツを身につ
けて相手の意見に乗るだけで、思いもしなかったよい考えが生まれる可能性があるのです。
下記の本を参考にしました
『東大教養学部「考える力」の教室』
宮澤 正憲著
SBクリエイティブ