とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

学習意欲の低下の背景

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的に関心のある話題を取り上げて、紹介したいと思います。

 


感想も書きたいと思います。

 


話題 学習意欲の低下

 


ドイツの社会学者J・ハーバーマスは、「学習意欲の低下」にも代表される全般的な「動機づけの危機」が現代社会の正統性への危機につながると考えています。

 


すなわち、社会文化的システムが晚期資本主義の社会において動機づけの上で果たすもっとも重要な寄与は、国民的な、また家族的、職業的な私生活志向という症状群である。

 


「制度的に整備され」た高等教育機会たる大学において、学生は大学の「給付」する単位への関心は高いものの、正統的な学知の獲得への参加の動機づけが弱いために、大学それ自体が機能不全になる。

 


いいかえれば、学習意欲を欠いたB型やO型学生が、今日の教育システムの機能不全を招来しているのです。

 


彼らが学知への「動機づけ」を欠いた危機的状況にあるためです。

 


そして、「地位競争に即応したキャリア志向」に立って大学を専門学校=資格付与機関と心得る態度、「消費関心」と「余暇関心」しか抱かない学生消費者主義とレジャーランド志向によって、大学という「社会文化的システム」が今度は「機能不全」に陥りかねないのです。

 


感想

 


確かに、大学生の一部には、単位取得にしか関心がなく、学問そのものへの関心がない人もいるかもしれないと思いました。

 

 

 

下記の本を参考にしました

 


『ライフイベントの社会学

   片瀬 一男著

 世界思想社