こんにちは。冨樫純です。
「年金がパンクする!!」についてのコラムを紹介します。
よく言われる議論ですが、理想は年金に頼らない生活だと思いました。
あなたのおじいさん,おばあさんは、定年退職後、年金をもらってそれを生活の支えにしている。
これも生存権実現の一手法といえる。
ところで、老人に支給される年金の財源は、現在就労している人、その雇用主、国家(税金)によって支えられている。
あなたが働くようになると、給料から社会保険料として少なくない額が天引きされる。
さらに、税金も天引きされる(両方合わせると、給料の2、3割程度が天引きされる)。
おおまかにいえば、現在働いている人たちが老人の生活を支えていることになる。
ところが、わが国は、ものすごいスピードで、超高齢社会へと突入していく。
2000年には、働いている人(20才~64才) 3.6人で1人の老人 (65才以上)の生活を支えていたが、2025年になると、働いている人1.9人で、2050 年になると、働いている人1.4人で1人の老人の生活を支えるとの計算になる。
そうすると、このままでは年金がパンクしてしまうことになる。
現在の年金の水準を維持しようとすれば、働いて
いる人の掛金率、雇用主の掛金率、国庫負担率の引上げが必要となる。
他方、働いている人、雇用主、国庫の負担水準を現行どおり維持しようとすれば、年金を受給できる年齢を引き上げる、年金の給付水準を引き下げることが必要となる。
基礎年金の国庫負担を3分の1から2分の1に段階的に引き上げるなどして何とか現役時代の平均賃金の5割給付を維持しようとする年金改革関連法が 2004 年に成立したが、出生率が予測を下まわったり、平均寿命が予測を上まわったりすると、それすら維持できなくなってしまう。
さらに、超高齢化に伴う医療費増、介護の問題
も、いっそう深刻になる。
きたるべき超高齢社会におけるわたしたちの生活は、決してバラ色ではない。
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい憲法入門 』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ