こんにちは。冨樫純です。
「法廷傍聴のすすめ」についてのコラムを紹介します。
裁判が傍聴できるのは、より身近に法律を感じてもらうためだと思いました。
それでも、敷居が高く感じるのはぼくだけではないと思います。
裁判の実際に興味をもった人が、まずおもむくのは、地方裁判所の法廷であろう。
地方裁判所は各都道府県庁所在地にあり、そこでは日々、最も裁判らしい裁判が行われ、法律家の働いている姿を見ることができる。
憲法は裁判の公開を原則とし(憲法 82 条1項)、一般国民が自由に傍聴できる状態で審理が行われている。
法廷を傍聴する際、あらかじめ、特に裁判所に申し出たり、許可を受ける必要はない。
大学の授業の一環としての傍聴や、最近各地で活発化している裁判を傍聴する会や弁護士会などの主催する集団傍聴(裁判ウォッチング)に参加する場合には、傍聴の前後に専門家や裁判所職員の説明を受けることもできるだろう。
しかし、もちろんひとりで傍聴することも自由であるから、本などで予備知識を得たうえ、ぜひ法廷をおとずれていただきたい。
裁判所ホームページにも「傍聴案内」がある。
裁判所の庁舎内には、番号を付された多くの法廷が設けられている。
当日、どの法廷でどのような事件の審理が行われるかは、庁舎入口にいる係員に頼んで開廷予定表を見せてもらうとわかる。
また、各法廷付近に、当日、その法廷で審理される事件の予定が記載・掲示されている。
各法廷には「傍聴人入口」と書かれたドアがあり、そこから法廷の傍聴席へ自由に出入りできるようになっているので、静かに入って席に着く
(なお入口ドアをまちがえると、法廷の中へ入ってしまうので注意)。
かつては傍聴人がメモをとることは禁止されていたが、現在は、最高裁判所の判例が原則として傍聴人の自由に任せるべきとの判断を示し、許されるようになっている。
なお、どの裁判所でも次のような「傍聴人心得」
が掲示されている。
・静粛にし、けん騒にわたる行為をしないこと。
・不体裁な行状をしないこと。
・みだりに自席を離れないこと。
・裁判長の命令および裁判長の命を受けた裁判所
職員の指示に従うこと。
・携帯電話の電源を切ることもお忘れなく。
下記の本を参考にしました
『現代の裁判』第6版
市川 正人 他2名
有斐閣アルマ