こんにちは。冨樫純です。
「最も近代化された裁判所」についてのコラムを紹介します。
身近な裁判所をアピールするために、近代化したそうですが、裁判員も傍聴も、この「身近な裁判」の一環なのだろうかと感じました。
東京簡易裁判所に1歩足を踏み入れると、そこはおよそ「裁判所」を感じさせないスペースである。
落ち着いた雰囲気の広い玄関ホール、そこに立つ彫刻、にこやかに応対がされる総合案内、銀行を思わせる受付相談センター。
まさに国民に最も身近な裁判所として、明るく開かれた裁判所のイメージが追求されている。
ここは、1994年9月に、東京23区内の12の簡易裁判所を統合して作られた全国一の巨大簡易裁判所である(現在、新しい簡易裁判所の庁舎はこのほか、大阪、名古屋、札幌などでも作られ、同様の雰囲気を醸し出している)。
エレベーターを昇ると、従来の法廷のほか簡易裁判所の多様な機能を反映して、様々なスペースがある。
督促手続などはコンピュータ化が進み、申立ての受理、命令の作成、宛名書きから、封書詰めに至るまで徹底して機械化され、さらに申立てをインターネットを通じて行うことができるようにもされている。
簡易裁判所は、モダンな未来の裁判所像と市民に密着した古き良き裁判所像とを今あわせて体現しようとしている。
なお、従来は調停手続や督促手続についてもこの建物の中で行われていたが、2007年8月、新たに墨田庁舎が開設され、業務が一部移転されている。
下記の本を参考にしました
『現代の裁判』第6版
市川 正人 他2名
有斐閣アルマ