こんにちは。冨樫純です。
「 強い感情、弱い感情」についてのコラムを紹介します。
うすうすはわかっていましたが、感情には強弱があり、その影響も違うことを学びました。
私たちは日々さまざまなことを感じて暮らしている。
楽しいときもあれば、苦しいときもある。
私たちが体験するこういった気分や感情の変化は、私たちの人生を豊かにし、彩りを与えてくれるものである。
感情の起伏が現れないような人を指して“機械のようだ”と形容することからも、感情体験というのは私たち人間にとって重要なことである。
私たちが体験する感情には、飛び上がるほどうれしい、あるいは、何かを破壊してしまうほど怒るといった、とても強い感情もあれば、なんとなくうれしい、なんとなくもの悲しいといった、弱い感情もある。
強い感情は情動(emo-tion)とよばれ、明確な原因によって引き起こされ、その持続時間は一般的にそう長くはない。
一方、弱い感情は、自分自身が何が原因でそのような気分になっているのか気づかないこともある。
強い感情はもちろん私たち自身に大きな影響を与える(たとえば、喜びのあまりわれを忘れる)が、弱い感情も私たちに多大な影響を与える(たとえば、暗い気持ちのときは何を見てもおもしろく感じられず、やる気がしない)。
そして弱い感情の影響は、必ずしも私たち自身に意識されるとは限らない。
それらは私たちの情報処理過程に直接影響し、私たちにはその影響過程そのものは意識されにくい。
私たちが意識するのは、影響を受けた結果として想起された記憶、頭に浮かんだ判断や評価、そして予測などである。
こういった弱い感情は気分 (mood)とよばれ、気分が私たちの情報処理や思考過程、つまり記憶、判断、評価、予測などに影響を与える。
下記の本を参考にしました
『社会心理学』
池田 謙一 他2名