とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

クレジットカードなどを紛失したら?

こんにちは。冨樫純です。


ある質問や疑問に答える形式で、解決の参考になりそうなことを書いていきます。


法律的なものです。


質問の内容は、主に女性目線からものです。


質問


ひとり暮らしの兄のアパートに泥棒が入り、クレジットカードや銀行のキャッシュカードが盗まれました。


泥棒がそのカードを使って買い物をした場合、兄が支払うのですか?


泥棒が、盗んだキャッシュカードを使い、銀行の現金自動支払機(ATM) からお金を引き出した場合は?


解答


カードといっても、クレジットカードと銀行のキャッシュカードとでは取り扱いが違います。


まず、クレジットカードの盗難、不正使用からみていきます。


クレジットカードの紛失盗難、不正使用については、カード発行会社と会員との間の契約書にあたる会員規約の定めによります。


多くの会員規約では、紛失、盗難によるカードを何者かが使用した場合でも、会員の負担とされています。


しかし、紛失、盗難を警察に届け、かつ、カード会社に対して所定の紛失、盗難届を提出した場合、カード会社が受理した日を基準に一定の期間内の利用分については支払が免除されていますから、気づいたときはすぐに警察に届けるとともに、カード会社に所定の紛失、盗難届を出して下さい。


このような適切な対応をすれば、責任を回避することが可能です。


通常、①紛失 盗難が会員の故意または重大な過失による場合、②会員の家族などにより使用された場合、③他人に譲渡したり貸与または質入れされたカードによる場合、などには会員は責任を免れないものとされています。


とくに③のようなケースでは、たまたま現金の持合せがない友人に頼まれてたとえば2万円以内の利用に限定してカードを貸したのに、数10万円の買い物をされてしまったような場合には全額の責任を問われるわけですから、他人へのクレジットカードの貸与は厳禁です。


スキミング(磁気記録情報を別の装置で読み取りコピーして偽造カードを作成、カード自体は元に戻されるため本人は気付かないことも多い)され、暗証番号が生年月日や電話番号から推知されて、本人の知らない間に ATMから不正に預貯金が引き出されるという被害がしきりに報告されています。


また、キャッシュカードや預貯金通帳が盗まれ、一緒に置いてあった免許証などから、暗証番号が推測されてしまい、ATMから預貯金が払い出されてしまう場合もあります。


下記の本を参考にしました


『ライフステージと法 』

  副田 隆重 他2名

  有斐閣アルマ