こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
学生の頃に一度読んで、そのおもしろさがよくわかりませんでした。
ただ難しくて、挫折しました。
そのおもしろさを味わうために、もう一度読んでみようと思いました。
②こんな本です
『自殺論 』
デュルケーム 他1名
中公文庫
自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か?
19世紀ヨーロッパにおける自殺率の統計を仔細に分析し、自殺を「自戸本位的」「集団本位的」「アノミー的」「宿命的」の4タイプに分類。
生の意味喪失や疎外感など、現代社会における個人の存在の危機をいち早く指摘した、近代社会学の礎となる古典的名著の完訳。
③こんな言葉が印象に残りました
一日のうちで昼間がもっとも自殺を生じさせやすい時間であるのは、昼間が社会生活がまさしく沸騰状態にある時間でもあるからである。
またこの場合、日が長くなるにつれてなぜ自殺の数が多くなるのかを説明してくれる理由もわ
かっている。
それは、日が長くなるということだけで、いわば集合生活に広大な活動舞台がひらかれるからにほかならない。
集合生活の展開される範囲はよりひろがるわけである。
したがって、集合生活のもたらす結果も同時に拡大されるのは必然であり、自殺もその結果のひとつであるから、増大することになる。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精』
マックス ヴェーバー 他1名
『ハマータウンの野郎ども』
学校への反抗・労働への順応
ポール・ウィリス 他2名
⑤感想
以前よりもおもしろく読めました。
さすが、名著だと思いました。
解説書を読んで、作品の時代背景などを勉強したからだと思います。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。