こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
漫画は正直好きではありませんが、大まかに名著を学べると思い、購入しました。
②こんな本です
『マンガでわかる世界の名著』
NHK「100分de名著」制作班 他2名
1作品10ページのマンガ!
NHK「100分de名著」制作班の監修!
読みどころがわかれば、難解な名著もすんなり読める!
本書は、「ハイライト」を知り、12作の名著を1時間で理解する本です。
「読んだはずなのに頭に入らない…」
「おもしろさがわからない…」
名著ときくと、こんな感想をもつ人が多いかもしれません。
それもそのはず。
名著と呼ばれる本は、そもそも、とっても読みにくいものなのです。
・情熱にかられて勢いで文章を書いていたり…
・内容だけじゃなく、構成もむずかしかったり…
・時代背景を知らないと理解できなかったり…
まさに、下ごしらえが必要な歯ごたえたっぷりな食材
そこで本書は、上手にひと手間をかけて、名著を調理してみました。
③こんな言葉が印象に残りました
ルソーは『社会契約論』で、本来あるべき社会のしくみを提示しました。
しかし一方で、いくら理想社会の設計図を描いたところで、絵に描いた餅だ、こんなものは実現しない、という絶望も感じていました。
なぜなら、当時のパリの人々は、すっかり文明に毒されていたからです。
名誉、権力、富、名声……こうした社会的な評価でしか、ものごとを判断できない。
いまの生活を変えたくないし、手にしている特権も放したくない。
みんなの都合をすり合わせて、誰もが従うべき「一般意志」を導き出すというのが『社会契約論』の肝ですが、社会の成員が文明によって歪められているのでは、「一般意志」を導きようがありません。
そんな人々に、「本来あるべき社会のしくみ」を説いたところで、のれんに腕押しでしょう。
そこでルソーは考えました。
『社会契約論』で唱えた理想社会をにないうる人間を、ゼロから育て上げるしかない。
理想的な教育によって育てられた人々が社会を動かすようになれば、やがて『社会契約論』で描いた社会が実現するだろう、と。
こうしてルソーは、『社会契約論』と『エミール』を同時に世に問うたのです。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画
で読む』(torch comics)
『「100分de名著」名作セレクション』
NHK「100分de名著」制作班
⑤感想
漫画部分を飛ばして読んでも、十分わかりやすかったです。
名著への興味がますます強くなりました。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。