こんにちは。冨樫純です。
ある倫理的課題に対して、哲学者の見解も参考にして、ぼくなりの結論を書きます。
理由も書きたいと思います。
課題
エゴイズムに基づく行為は、全て道徳に反するか
結論
すべての道徳に反するわけではない
理由
① エゴイズムと道徳にそもそも関連がないから
道徳的行為は、利害を度外視しても「しなければならないこと」なのであって、幸福への要求やエゴイズムに基づくものではない。
②許容できるエゴイズムの限度があると思うから
どうしても決めておかなくてはならないのは、法律的、公共的に悪いと決められるのと、許されているものとの違いである。
「してよいこと」と「して悪いこと」の違いを明らかにするのが、倫理学の目的であって、言葉を換えれば「許容できるエゴイズムの限度を決めること」が、倫理学の課題である。
個人エゴもあれば企業エゴもある、地域エゴもある。
エゴイズムの許容限度を決めて、私的な生活領域に対して干渉する公共的な領域の限度を決めなくてはならない。
また、社会福祉制度のような公共機関から私的生活への好ましい干渉の限度も決めなくてはならない。
下記の本を参考にしました。
『現代倫理学入門 』
加藤 尚武著