こんにちは。冨樫純です。
「スローフード」についてのコラムを紹介します。
ファストフードに対抗するコンセプトがスローフードである事実に説得力を感じました。
言葉だけがひとり歩きしていて、その背景がわからなかったので。
食を大切にするイタリアで、1986 年にマクドナルドがローマ店の出店を発表した際、食文化の破壊だとして国中が大騒ぎになった。
このとき生まれたコンセプトが、ファストフードに対抗する「スローフード」である。
この事件を契機にスローフード運動が始まったのは、北イタリアのトリノ近くのブラという人口約3万人弱の小さな町においてである。
今もここに国際本部がある。規格化され 均質化されたファストフード的な価値観に対抗するこの運動のシンポルマークは、かたつむりである。
今や100カ国以上に、8万人以上の会員がいる。
「絶滅」 が危恨される食品を守るための 「味の方舟」 運動や、環境教育ならぬ「味覚教育」 など、各地域に根づいた食材や食文化を重視する卓抜な取り組みが行われている。
スローフード運動の創設者の1人、現会長のカルロ·ペトリーニは、1949年プラの生まれで、大学時代は社会学を専攻した。
「大学紛争の世代」による「知識と快楽をペアにする」 を合い言葉にした、食事とワインにはじまる地元でのさまざまな文化活動がスローフード運動の原点である(島村 2000)。
下記の本を参考にしました
『社会学』
新版 (New Liberal Arts Selection)
長谷川 公一 他2名