こんにちは。冨樫純です。
「動機づけの理論」についてのコラムを紹介します。
個人的には、誘因説の方が説得力があると思います。
動機づけの考え方には、2つの理論、 動因説と誘因説とが伝統的に区別されてきた。
動因説は、体温調節、渇き、飢え、性ホルモンなどの生理的な内的要因の役割を重視する。
行動は、それらの内的要因による動因の低減を目指して駆動され方向づけられるという。
そして動因低減をもたらした行動は、強化される。
一方、誘因説は、外的な欲求の対象、たとえば食物、性的対象、さらに金銭などの誘因の役割を重視する。
行動は、それらの誘因としての対象獲得のために駆動される。
誘因は、快を伴う報酬として働き、報酬をもたらした行動は、強化される。
しかし、一般に、動因説や誘因説においてそれぞれ主張されている過程は、すべての動機づけの働きの中に存在して、相互に作用し合っている。
とくにヒトの場合、条件づけや種々の学習、経験によって、基本的な動因がさまざまな変容を受け、金銭欲、名誉欲などの抽象的な誘因が、動機づけの過程で大きな力をもつようになったりする。
下記の本を参考にしました
『心理学』第5版補訂版
鹿取 廣人 他2名