こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
タイトルと心理学に興味があり購入しました。
特に「科学する」に引っかかりました。
②こんな本です
『幸せを科学する』 心理学からわかったこと
大石 繁宏著
この本を読めば幸せになれるほど、人生は甘くない。しかし、幸せへのヒントはたくさんある。幸せに関する最新の心理学研究の成果。
③こんな言葉が印象に残りました
儒教の考え方をアリストテレスの思想と比較検討してみると、さまざまな違いに気づく。
まず、個人の能力を探し出すことがギリシャ人にとっての第一課題であり、基本的方向性は、自己の内面へ向いていた。
アリストテレスの哲学では、自己発見からすべての知識が始まると言っても過言ではない。
対して儒教では、年長者の行動を観察し、模倣することから学習が始まり、さまざまな徳を身に着けていくことが理想の人生への第一歩と考えられ、その外的注意の方向性がギリシャ哲学とは非常に対照的である。
また、アリストテレス的幸福観では、幸福な人生の達成方法は千差万別である。
というのも、言うまでもなく、個人の秀でた領域には個人差があり、幸福への道も必然的に個人差が認められるからである(アリストテレスの著書「ニコマコス倫理学」中の有名な靴屋の例にも見られるとおりである)。
アリストテレス流には、竹は竹に、松は松に、各自の天賦を十分に発揮することが善であり、理想の人生である。
一方、儒教では、万人が努めれば達成できるというひとつの理想の人生像が描かれており、能力による個人差はあっても、学び成長するという態度があれば、それは達成可能だと考えられる。
そこでは、自分の天賦の能力を発見し伸ばすというより、仁、徳、礼を身につけようとする態度が最も重要なのである。(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『日本の幸福度 』格差・労働・家族
大竹 文雄 他2名
『幸福の研究』
ハーバード元学長が教える幸福な社会
デレック・ボック 他2名
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。