とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

たくさんの不幸を背負ったときの対処法

こんにちは。冨樫純です。

 

下記の質問に対して、答える形式でのコラムを紹介します。

 

親が倒れ要介護状態になり、子どもも不登校
味です。

 

なぜ自分だけがこんな大変な目に遭うのかと怒り
が込み上げてきます。

 

このような状況にどう対処すればいいのでしょうか?

 

どこかで聞いたことがあるような考え方ですが、東洋思想からの発想だったことにおもしろさを感じました。

 

また、乗り越えた先はどうなるかと疑問に思いました。

 

答え

 

「これは大きなことを任されるぞ」と考える。

 

四書の一つ、『孟子』に「告子章」という箇所があります。

 

天がまさに大任をその人に与えようとするとき、
天はどうするか?

 

まず、その人を肉体的にも感情的にもうんと苦しめるのです。

 

きりきり舞いをするような、悲鳴を上げるような状態に一度追い込んで、何にも負けない人間にしてから、大任を与えるのです。

 

だから、「こんなつら いこと」と言われたら、私なら「よかったね」と言います。

 

「ああ、あなたもそこまで来たんだね。ようやく、天が苦しみを与えようと考えてくれるようになったんだ。いや、おめでとう」と言いますよ。

 

そういうことなのです、そういう人には絶対に大任がやってくる。

 

財界人・政治家の松永安左エ門という人は「電力の鬼」といわれた著名な人ですが、「いっぽしの人間になるには、三つ経験しなきゃいけないことがある」と言っています。

 

一つは監獄に入ること、二つめは大病、三つめは借金取りに追われること。この三つぐらい体験しないと、一流の人間にはなれない、とね。

 

いろいろつらいことが襲ってきたら、「これは大きなことを任されるぞ、ははあ、ありがたいぞ」

 

「これは天が大任を自分に与えようと思っている先触れなんだ、ここで人間を作っておけ、と伝えてくれているんだ」と考えることです。

 

そこで人間を作っておけば、あとの人生は楽しいけど、人間を作らずに大任が米ちゃったら、苦しみばかりになってしまいます。

 

下記の本を参考にしました

 

『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』
 田口 佳史 他1名
 光文社新書