こんにちは。冨樫純です。
下記の質問に対して、答える形式でのコラムを紹介します。
今の仕事ではだんだん満足できず、転職を考えて
います。
ただ、家族もおり、踏ん切りがつきません。
こういうときはどのように考えればいいでしょうか?
仕事だけではなくて、勉強も成功体験が大事だと思いました。
哲学や世界史を勉強していて、理解できるとおもしろくて、楽しさを感じます。
答え
私の職業観は、要するに「楽しくやる」が基本なのですよ。
転職を考えているということは、今の仕事が楽し
くないのかなと思います。
そうだとしたら、人生のロスです。何をやるのでも楽しくなきゃいけない。
麻雀で徹夜する人もいるでしょう。そういう人に、「最初から麻雀は面白かったか?」と聞くと、たいていは、「いや、やっているうちに面白くなった」と言います。
何でも、最初は面白くないものなのです。
「じゃ、いつから麻雀が面白くなったの?」と聞くと、「勝ってからです」と答えます。
仕事もそうです。
「勝ってから楽しくなる」ということは、勝つための必須能力をちゃんと持ってから職業に就かないと面白くならない、ということなのです。
これは、新入社員にも、これから就活する大学生にも言ってあげなくてはならないことです。
「今度自分が行こうと思っている会社の必須能力をちゃんと調べなさい」
私はアドバイスを求められたとき、これしか言わないほど重要なことです。
「その業種のそういう会社ではこれが必須能力だ」ということを調べて、身につけてから入社すると楽しいんだよ、ということです。
だから、この質問に対する答えも同じです。「転職」を考えていると言ってますが、何をやりたいのか?
まず職業、職種を選ぶ。そして、その職種には何が、どういう能力が必須なのかを徹底的に調べる。徹底的に調べて、それを今から一日一日しっかりと身につけていくことです。
この質問者は家族のことを気にしていますが、考えてみてください、「お父さんはうんと楽しそうにやっているけど、家族が不愉快」ということはまずありませんよね。
逆に、お父さんが毎日不愉快極まりない顔をしていたら、それこそ家族も楽しくない。
よくないですよね。だから、お父さんが自分自身が楽しくなろうとしているということは、家族のためでもあるのです。
もちろん、お母さんの場合も同じです。
下記の本を参考にしました
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』
田口 佳史 他1名
光文社新書