こんにちは。冨樫純です。
「日常の中の政治」についてのコラムを紹介します。
政治や行政は、大学生だけではなくて、どこに所属していても身近な存在だと思いました。
今日は久しぶりのコンパだった。
食事は値段のわりにおいしかった。
結構盛り上がって遅くまでお酒を飲んでいたら、終電の時間に遅れた。
男友だちが、このところ日本の街も物騒だから送っていこうかと言ってくれた。
でも、平気平気と言って、店を出て少し歩いた。
向こうからバト ロールの警官がやってきたので、少しほっとした。
でも、歩いて家まで帰るのはちょっと不安になって、タクシーをひろって帰宅した。
時計を見たら午前2時。ちょっと飲み過ぎーと思い、水道をひねって冷たい水を飲んで、ペッドに入った。
その時、突然思い出した。 あーやばい、明日
は政治学の試験だ!
しかし、睡魔には勝てなかった。
どこにでもありそうな大学生活のひとこまである。
この女子学生の楽しい1日の一部は、財やサービスを消費することで成り立っている。
コンバでは、食事やお酒に代金を支払ってそれらを消費している。帰宅するためのタクシーも、代金を支払ってサービスを購入したといえる。
これらの財とサービスは、民間の市場を通して購入されている。
しかし、昨晩、彼女が享受した財とサービスは、すべてが民間市場において購入されたわけではない。
彼女は安全に帰宅するために、タクシーに乗った。
しかし、警察官によるバトロールも彼女が安全に帰宅するのに役立っている。
帰宅後に飲んだ冷たい水は、市が供給している財である。 男友だちに送ってもらっていたとしても、それはもちろん彼の商売ではない。
下記の本を参考にしました
『政治学』補訂版
(NewLiberalArtsSelection)
久米 郁男 他2名
有斐閣