こんにちは。冨樫純です。
「自由主義の限界」についてのコラムを紹介します。
自由とは何なのか考えるきっかけのように感じました。
現代の私たちは自由主義社会に生きている。
自由主義社会とは、政府や社会に指図されることなく、個人が自分の人生を自分の思う通りに生きられるような社会のことである。
こうしたリベラリズム (自由主義)の思想は、近代の市民革命や人権思想において花開き、革命や思想の伝播とともに着実に世界に波及し、定着していった。
たとえば、フランス人権宣言(1789年) 第1条では、「人は、自由かつ権利において平等なものとして出生し、かつ生存する」と謳われている。
現在では、国連人権規約B規約で基本的諸自由が権利として規定され?日本の憲法にも同様の権利が規定されている。
しかし、本当に生き方のすべてが私たち個々人に任されているかといえば、実はそうでもない。
たとえば現在の日本社会を見てみよう。
未成年者の飲酒喫煙は法律で禁止されている。
車、オートバイに乗る際にはシートベルト、ヘルメットの着用が義務づけられ、違反すれば罰せられる。
大麻取締法、覚せい剤取締法などのいわゆる麻薬5法により麻薬が規制されるほか、近年では、これらでは規制されない危険ドラッグの規制が強化されている。
自由主義社会においてさえ、まざまな点で私たちの生き方の幅には制約が課せられているのである。
下記の本を参考にしました
『ここから始める政治理論 』
田村 哲樹 他2名
有斐閣ストゥディア