こんにちは。冨樫純です。
「動物心理学」についてのコラムを紹介します。
動物実験は心理学だけではなく、他の学問ても行われています。
そこには、動物だから許されているような倫理的な問題もあると思いますが、そのことを忘れてはいけないと思いました。
条件づけ研究における動物実験は、そもそもは動物と人間との進化的類縁性を前提に、人間行動を解明するヒントを得るために行われてきました。
ところが、動物実験を導入したことで、それまで人間の心理や行動だけが対象だった心理学研究が、動物の行動にも拡張したのです。
本書では取り上げませんが、動物の行動や知覚、認知などを研究対象とする心理学を動物心理学といい、行動生態学や動物行動学と連携して多くの成果を上げています。
とくに動物の認知や行動の機能を人間や他の動物と比較して理解しようとする研究分野を比較認知科学とよび、記号や言語を理解する 「チンパンジーのアイちゃん」で有名な京都大学霊長類研究所でも、多数の心理学者が類人猿の認知の研究に携わっています。
動物心理学の成果は動物行動の理解に役立つだけでなく、そこから進化した人間の行動や心理の基本的な性質を理解するためにも大きな意味をもっています。
下記の本を参考にしました