こんにちは。冨樫純です。
「さまざまな復元船」についてのコラムを紹介します。
日本史や世界史を勉強すれば、その船の背景などがわかり、興味深く見れると思いました。
世界各地で独自な帆船が造り出されたが、それらのほとんどは失われた。
しかし、万国博覧会などの世界的な行事や地域振興施策を目的に、歴史上有名な帆船を復元する試みが各地でおこなわれている。
万博などの行事に関連して、復元された実物大帆船の一つとして、遣唐使船がある。
角川文化振興財団が2010年の上海万博を記念して「遣唐使船再現プロジェクト」をたちあげ、これによって復元したもの、平城遷都1300年祭の開催を記念して平城京歴史館の屋外に復元したもの、そのほか広島県呉市長門の造船歴史館にある地元の船大工が復元したものなどがある。
遠方への航海がふえ、西ヨーロッパでは長い航海に耐えうる船の建造技術が発達した。
1992年開催のセビリヤ万国博覧会の際には、アメリカ到達500年を記念してコロンブスの大西洋横断航海のときに使われたサンタ·マリア号が復元された。
また、サンタ·マリア号という名称の帆船型の観光船が大阪の天保山で運行されている。
そのほか復元された帆船には、マゼランが世界周航に使ったヴィクトリア号、ロンドンのグリニッジに係留されていた帆船時代の最後を飾る高速帆船力ティサーク号 (2007年の火事でいったんは全焼したが復元された)などがある。
地域振興策の一環としても、実物大帆船が復元されている。
日本では今から約400年前ヨーロッパにわたった仙台藩士支倉常長ら慶長使節を乗せて太平洋を往復した木造帆船サン·ファン·バウティスタは宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称はサン·ファン館)、オランダ東インド会社の復元帆船である「バタビア」 はオランダのレリスタッド、1868年に沈没した徳川幕府所有の開陽丸は北海道江差町に復元されている。
下記の本を参考にしました。
『新 もういちど読む 山川世界史 』
「世界の歴史」編集委員会 (編集)
山川出版社