とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

認識することの難しさ

こんにちは。冨樫純です。

 

本を紹介します。

 

①この本との出会い

 

哲学の入門書を探していて、大学の講義を再現しているというので、購入しました。

 

②こんな本です

 

『1日で学び直す哲学』
 ~常識を打ち破る思考力をつける~
 甲田 純生著
 光文社新書

 

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大人の教養として、好きな哲学者を一人くらいは言えるようになりたいもの。

 

真なる知を求めて、死刑をも恐れなかったソクラテス、保証されたエリートコースを辞し、アカデメイアを設立したプラトン、数の秩序を追求し√2を発見した教団の創始者ピタゴラス……。

 

常識や感性だけに頼らず、理性で考えられる人になるために、今こそ哲学を学び直そう!

 

③こんな言葉が響きました

 

従来、認識というのは、外からくる情報を私たちがキャッチすること(=われわれの全認識が諸対象に従うこと)だと考えられていました。

 

カントはこの考え方を180度ひっくり返してしまったのです。

 

認識というのは、外からくる情報を私たちの主観が整理し、対象として構成することで成立するのです。

 

認識に対する考え方のこのような大転換を、カントはコペルニクスの地動説になぞらえて、「コペルニクス的転回」と呼んでいます。

 

人間の認識を以上のようなものだとすると、そこから「物自体は認識できない」ということが導き出されてきます。

 

私たちが見ている物の姿は、私たちが構成したものなのですから、物それ自体の姿ではありません。

 

たとえて言えば、私たちは色眼鏡をかけて物を見ているようなものです。

 

しかも、この眼鏡をはずすことはできません。

(本文より引用)

 

④この本が気になった方への3冊はこちら

 

『哲学マップ 』
 貫成人
 ちくま新書

 

現代思想のパフォーマンス』
 難波江 和英 他1名
 光文社新書

 

『逆説思考』
 ~自分の「頭」をどう疑うか~
 森下 伸也著
 光文社新書


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。