とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

東洋思想の力

こんにちは。冨樫純です。

 

本を紹介します。

 

①この本との出会い

 

哲学を勉強中で、東洋哲学もおもしろいと思い、読んでみようと思いました。

 

②こんな本です

 

『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』
 田口 佳史 他1名
 光文社新書

 

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東洋思想の根源は内側を重視すること。

 

自分の心のあり方がどうなのかが非常に重要、と考えます。

 

東洋思想では、「外側にあるものもすべて内側の産物、心の産物である」と説いている。

 

そういう意味では、西洋近代思想とはずいぶん違います。

 

西洋近代思想では、基本的に外側が重要だと考えますから。

 

もちろん、外側を良くすることが重要だというのも否定してはいけない。

 

両方とも大事。相互補完関係にあるのです。

 

③こんな言葉が響きました

 

現在、国や地域、企業や個人はさまざまな問題に直面しています。

 

問題の根源は、近代西洋思想の行き詰まりだと
私は考えています。

 

20世紀は、日本も含め世界が近代西洋思想の恩恵にあずかりました。

 

しかし、「陽極まれば陰となる」の教えの通り、ある時点からその弊害が目立つようになってきました。

 

近代西洋思想がなぜ弊害を生み出すようになったのか?

 

近代西洋思想の特徴には、機械論的人間観や経済合理性の偏重といったものがあります。

 

経済合理性のおかげで生産力が向上し、富の創出につながった。

 

それは良いことです。

 

しかし、今のように、医療や教育も含めて、何にでも、すべてに効率至上主義的な経済合理性を当てはめるのは大問題です。

 

21世紀には新たな枠組みが必要なのです。

 

日本には素晴らしい文化的基盤がある、と述べました。

 

それにもかかわらず、日本は戦後、江戸時代まで大事にされていた人格教養教育をおろそかにしてきました。

 

先述したように、江戸時代、日本の子どもたちはわずか3歳ぐらいから四書五経素読を始め、さまざまな年齢の子どもたちが各自のペースで寺子屋で学んでいました。

 

その目指すところは、立派な人間、つまりしっかりした規範を持った人間を育てることでした。

 

人生や社会にとって有用でない限り、学問だけを修めても意味がないと考えられていたのです。

(本文より引用)

 

④この本が気になった方への2冊はこちら

 

『なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか』
田口佳史著
文響社

 

『ハーバードの人生が変わる東洋哲学 』
 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義
 マイケル ピュエット&クリスティーグロス=ロー 他1名
 早川書房

 

興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。