こんにちは。冨樫純です。
インドの仏教と日本の仏教の違いについてのコラムを紹介します。
筆者のいうように、日本に仏様がたくさんいる理由が分かりました。
インドの仏教では「仏=仏陀 (真理に目覚め者)」であり、仏にまで至った者はシッダルタだけのはずだ。
なのに日本の仏教では「~菩薩 (悟りのために修行中)」「~明王(密教の仏様)」「~如来(仏全体の尊
称)」など、とにかくいろいろ仏様が出てくる。
これは一体どういうことか。
実はこれ、日本に伝わってきたのが大乗仏教であるせいで、こういうことが起こっているんだ。
大乗はシッダルタの死後にできた仏教だから、彼が弟子たちに説いてないことも多く含まれているのだ。
この違いにいち早く気づいたのが富永仲基(江戸期大阪の懐徳堂で学んだ町人学者)。
彼の説く「大乗非仏説」 (=大乗仏教は釈迦の言説にあらず)のおかげで、僕も長年の疑問が解けて、晴れやかな気分になったもんだよ。
下記の本を参考にしました。
『蔭山のセンター倫理』
「思想」の背景と流れがわかる
蔭山克秀著
学研教育出版