こんにちは。冨樫純です。
「ピュタゴラスと輪廻」に関するコラムを紹介します。
いつの時代も、怪しい新興宗教の教祖様というのは、理解しがたい言動をとるものだと思いました。
先にも書いた通り、ピュタゴラスは数学と音楽をご本尊とする怪しい新興宗教の教祖様だった。
教団本部からはいつも怪しい音楽が聞こえ、信者たちは道端に図形を描いて議論している。
我々にとっては“数学の神様”
でも、近所の人にはキワモノ度100%の怪しい教祖だった。
ある日ついに不安に思った住民たちが教団本部に放火し、ピュタゴラスは私刑に遭いそうになった。
当然彼と弟子たちは逃げた。
ところが彼は、突然そら豆畑で座り込み、「ここで死のう」と言い出した。輪廻を信じる彼は、そら豆にも人間との輪廻を感じ、それを踏みにじって逃げたくなかったのだ。
そしてそこで、住民たちに撲殺された。
気の毒なのはボコボコにされたピュタゴラスにつぶされたそら豆だ。僕がそら豆なら絶対こう思うよ。
「ここで死ぬな! 踏んでも全然OK だから、よそで死ね」 とね。
下記の本を参考にしました。
『蔭山のセンター倫理』
「思想」の背景と流れがわかる
蔭山克秀著