こんにちは。冨樫純です。
「笑う宗教家」についてのコラムを紹介します。
ぼくも「笑ウせぇるすまん」は見ていました。
今思えば、本当に宗教家っぽいと思います。
スキマにつけ込むあたりが特にそう感じます。
喪黒福造という人を紹介しよう。
といっても、彼は「笑ウせぇるすまん」という漫画(藤子不二雄の・中央公論社)の主人公だ。
都会にいる寂しい人のココロのスキマを埋めるのを仕事(?)にしている。
家庭の悩み、昇進や恋の願いを、超能力でかなえてあげるのだ。
ただ、喪黒氏にそれをかなえてもらうについて、チョットした約束をしなければならない。
たいていはそれを破ってしまい、夢はおしまいになってしまう。
ココロのスキマこそ、物質的に満たされた現代人の悩みなのだ。
喪黒氏の正体は、どうやら大黒様のようである。
大黒天というのは、日本では福の神だが、元々は暗黒神 (インドのマハー・カーラ)なのだ。
一時の夢は、覚めたあとの人生を、さらに堪え難くするかもしれない。
漫画の落ちでは、大体そうなっている。
このココロのスキマを埋めるという約束は、最近の新興宗教の最大のウリになっている。
それをかなえるために、超能力や、超科学(科学を
超えたら科学じゃないような気もするけど)、神秘学、占いその他もろもろが動員され、宗教の内容とされているのだ。
喪黒氏も、超能力があるのだから、宗教団体をつくればいい商売になるだろう。
そういえば、喪黒氏は、少しオウムの麻原彰晃に似ている?
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい憲法入門 』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ