とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

非正規労働者の問題は 本人だけの問題ではない

おはようございます。冨樫純です。


何年も前から社会問題となっています。

その何が問題なのか考えてみたいと思い、調べてみました。

問題点があるので、説明します。


問題点を3つ説明します。


①非正規雇用者自身に対して


生活の困窮を強いる点である。

正規雇用者と比べて、非正規雇用者の賃金は低めに抑えられる。

また、退職金やボーナスの支給もないのが普通である。しかも昇進や昇給の可能性も低く、将来的にどれくらい収入が得られるのか見通しも立てにくい。

こうした状況では人生設計が困難となり、家庭を築いたり子どもを持ったりすることが難しくなる。

さらには、企業の経営が悪化した場合、解雇や契約止め(契約期間満了時に後続の契約を行わないこと)のしやすさから、正規雇用者よりも整理の対象となりやすい。


②企業に対して


正規雇用者が増えると労働市場の流動化が

起こりやすく、良質な人材が確保しにくい点が問題である。すなわち、非正規雇用者に企業への忠誠心を求めるのは難しく、その結果として仕事に対する責任感や向上意欲が不足したり、企業に留めておきたい技術などのノウハウが蓄積されにくくなる。

 


③国や地方公共団体に対して


税収が減ることが問題となる。所得税などの直接税は収入が低いほど税負担額が低くなるので、低収入の非正規雇用者が増加すると全体の税収が低くなることは避けられない。もちろん累進課税制度もあるが、景気が冷え込むと高所得者数も減少し、全体の税収が減少することになる。

 

下記の本を参考にしました。
『小論文の完全ネタ本』

  キーワード集[社会科学系]編

  神崎史彦著

  文英堂