こんばんは。冨樫純です。
「経済成長モデル」に関するコラムを紹介します。
経済的なニュースを見るのに役立つ知識だと思います。
成長モデルの分析の枠組みは、2つに分けられる。
1つが有限期間モデルであり、もう1つが無限期間モデルである。
前者のモデルは、家計が有限の期間の消費、貯蓄行動にのみ関心があると考える。
人間が有限の生涯で死亡する点を考慮したモデルである。
それでも経済が成長をするためには、新しい世代が次々に誕生するという可能性を導入すればよい。
あるいは、家計によって死亡する確率が異なり、無限の先まで生存する家計はいないという定式化もみられる。
後者のモデルは、家計が無限の先までの消費、貯蓄行動を最適に決定していると考えるものであり、人間が有限の生涯で死亡したとしても、子どもや孫のことを考えて行動すれば、あたかも無限期間生存するのと同じになる点に注目している。その意味で、王朝モデルとも呼ばれている。
このモデルでは、市場メカニズムにまかせておいて、最適な成長経路が達成されるから、マクロ的に政府が介入するメリットはない。
下記の本を引用しました。