こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル 都市と地方の人間関係
かつて M. ヴェーバーは、都市の社会学的基礎が、住民が多いために人びとがお互いを知らない、つまり「相識関係」がなくなるところにあると主張している。
農村は濃密な近隣関係をもっている。
これに対して、都市は匿名性の社会である。
「隣は何をする人ぞ」の世界である。
そのため、近隣住民に対して無関心で人間関係も殺伐としたものになりがちである。
住民間のコミュニケーションの欠如から住民生活にも支障をきたすことが多い。
したがって、都市では、コミュニティの形成がつねに称揚される。
人は生活を営むなかで触れ合いや交流を望む。
コミュニティの形成は住民問題の解決に不可欠なものとされる。この意味では、コミュニティは「ある」ものではなく、 「あるべきもの」である。
コミュニティ研究の多くがこうした観点から展開されている。
しかしそれは都市の社会生活の半分でしかない。
都会の人間関係の希薄さは一面で、都会の気楽さや解放感を生み出している。
都市生活はわずらわしくなくてよいのである。
都市がコミュニティはないことが、都市を住みやすいところと感じさせていることも事実である。
熱心な自治会や町内会の活動が、逆に住民間に
不和や不信感をもたらす例も少なくない。
感想
よく言われることですが、M. ヴェーバーが既に主張していたことに驚きました。
下記の本を参考にしました
『Do! ソシオロジー』改訂版
友枝 敏雄 他1名
有斐閣アルマ