とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

ゲームにハマる理由

 

こんばんは。冨樫純です。

 


ゲームに興味がないぼくにとって、ハマる人の気持ちが分からず、前々から疑問に思っていました。そこで、調べてみました。

 


とりあえず、今回は、2つ紹介します。

 


①刺激と反応

 


人が何かの行為を継続しているとき、人は行為の結果として得られる報酬や、行為そのものに対して、何かしらのモチベーションを保っていると考えられます。

産業革命以後、工場労働者の増加にともない、勤労意欲の喪失や疎外感などが新たな社会問題として浮上してきました。こうした社会的要請を背景に、モチベーションに関するさまざまな研究が行われてきました。

 


中でも古典的で有名なものに、「パブロフの犬」に代表される、心理学における行動主義的な側面からの研究があります。

犬に餌を与えるときにベルを鳴らしていると、次第にベルの音を聞くだけで、犬はよだれをたらすようになります。

これらの研究をきっかけとして、人の行動に何らかの条件づけをすることで、その行動に対する意欲や持続性が高まっていき、罰を与えると薄まっていくというメカニズムの検証が、心理学において進みました。

 


そこで、いわゆる「飴と鞭」をうまく使い分ければ、モチベーションの維持管理が可能になる、という考え方が出てきます。報酬と懲罰による行動の制御などが好例です。

これは「刺激と反応」に基づく反復作用の応用例だと言えるでしょう。

 


パチンコやパチスロなどの遊技機や、ギャンブル、ゲーミングと呼ばれるシステムの多くは、こうした「刺激と反応」理論をうまく活かしています。カードコレクション型ゲームにおけるガチャなども同様です。ガチャは実質的な報酬ではなく、レアアイテムという仮想的な報酬という点で違いはあります。しかし中には、ルール違反であることを知りながら現金で取引するプレイヤーも出ています。

 


「刺激と反応」に基づく快感は、ユーザーに無意識のうちに働きかけ、時に中断によって禁断症状を及ぼすことがあります。ゲームに没頭するあまり睡眠時間が減少したり、疲労などで日常生活に悪影響が生じたりする「ゲーム依存症」の問題も、このメカニズムが背景にあると考えられます。

 


②目標と評価

 


人には「努力すれば何かが得られる」という期待感があります。そして実際に、努力に対する適切な評価や報酬が得られる場合、その行為を持続する傾向が見られます。

 


つまり、目標と評価のバランスが適切である場合に、モチベーションが高まるというわけです。これは多くの人が日常的に感じていることではないでしょうか。

 


 「プレイヤーが目標に向かって努力する」→「ゲームが適切に評価する」という過程は、多くのゲームに共通して見られます。

 


たとえば、カードコレクション型ゲームには、多くの場合コンプリートを促すシステムがあります。カードを追加するデッキが存在し、まだ登場していないカードの部分だけが空欄になっている、といったものです。

デッキの余白を全て埋めると、派手な演出が行われたり、これまで倒すことができなかった巨大なボスを倒せるようになったりするといった報酬が、プレイヤーに与えられます。

つまり、コンプリートという目標を達成したことを、ゲームが評価しているわけです。

 


多くのゲームは、このように、課題設定とクリアの繰り返しで進んでいきます。課題は簡単すぎても、難しすぎてもいけません。このバランスが適切にとられていれば、モチベーションを保つことができます。

 


下記のサイトを参考にしました。

https://online.sbcr.jp/2014/05/003740_2.html