とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

戦後日本の政党制について

 

こんばんは。冨樫純です。

 


前に本を紹介するブログを書きましたが、その本には、他にもおもしろいと思う箇所があったので、紹介します。

 


ちなみに、その本とは、

『現代政治学

加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦著

有斐閣アルマです。

 


1994年、衆議院議員選挙に小選挙区比例代表並立制が導入されるまで、戦後日本の政党制は、中選挙区制を基盤にした自民党の1党優位制が続いた。

 

中選挙区制が、党ではなく個人を選ぶ選挙を生む性質を持っていた、この性質は、ひいては個々の政治家が当選するために地元への利益還元によって投票の誘導(利益誘導)をはかろうとする傾向を助長する。

そのため、国の予算の配分に影響力を持つ与党の議員を有利にし、与党に政権を独占·持続させる結果をもたらしたのである。

 

単独政権を保ちつづけた自民党は、経営者、商工業者、農民だけでなく、労働組合、福祉団体、教育団体などにも補助金、公共サービスを配分し、包括政党化することで、長期政権をいっそう固めたのであった。