とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

お父さんたちの育休取得を支えるには

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、経済学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


お父さんたちの育休取得を支えるには

 


ノルウェーの経験から、私たち日本人は何を学ぶことができるでしょうか。

 


まずは、お父さんが育休を取ることで、職場で不利に取り扱われないことをしっかりと保証することです。

 


法律上は、育休取得を理由に不利に取り扱ってはならないとされていますが、職場での実態がどうであるかが問題です。

 


サービス残業に見られるように、本来は違法とされていることが、一部の企業ではまかり通ってしまっているのが日本の現状です。

 


行政機関が厳しく違法行為を取り締まるとともに、経営層が管理職に対して、法律に従った労務管理を行うようしっかりと指導しなければいけ

ません。

 


次に、職場で最初に育休を取る 「勇気あるお父さん」たちが出てくるように、お父さんたちの背中を押してあげる必要があります。

 


ノルウェーでは、育休改革がお父さんたちの背中

を押しましたが、日本では法律上の育休制度の整備では不十分なようです。

 


1カ月程度の短期については、制度上の給付金額を100%にする、会社が独自に上乗せした給付金を支払う、あるいは育休を取ったお父さんを表彰するといった形でサポートするのは有効でしょう。

 


日本の制度では、直近6カ月の給料の60%が給付金として支払われますが、この給料にはボーナスは含まれていません。

 


ボーナスをもらうことを前提として家計をやりくりしているサラリーマン家庭がほとんどでしょうから、現在の給付金では不十分であるのかもしれません。

 


そして、職場で最初に育休を取った「勇気ある」お父さんたちが、その後、不利に扱われなかったことを広く知らしめるべきです。

 


育休を取った後、職場でどのように活躍したのか、昇進したのかといった情報を社内で共有することで、この職場は育休を取った男性社員を不利に扱わないのだということを、他の社員たちに確信させなければなりません。

 


これら三つのステップはいずれも実行は簡単ではありませんが、着実に取り組むことで、お父さんたちの育休取得は進んでいくでしょう。 最初のひと押しがうまくいけば、あとは雪だるま式に育休を取るお父さんたちが増えていくということは、ノルウェーの経験が教えてくれています。

 


感想

 


ノルウェーのように改革すれば取得率は上がるのだろうかと疑問に思います。

 


何か日本特有の理由がある気がするからです。

 


下記の本を参考にしました

 


『家族の幸せ』の経済学 

  データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実

  山口 慎太郎著

  光文社新書

 

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