こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
外圧のサイクル
日本は外圧によって強く影響されるとよくいわれる。
車検制度についても、改正を求める声は日本国内にあったが、長い間、改正されずにきた。
それが不十分であるにせよ改正された原因の1つは、アメリカからの圧力があったためである。
ここで重要なことは、アメリカ政府から日本政府にかけられる圧力の背後には、アメリカの企業や組合がアメリカ政府に対して強力に働きかけているという事情があることである。
自動車交渉もそうであるし、後で述べる大店法の改正もそうである。日本に対する外圧のもとをたどっていけば、多くの場合、アメリカの企業や労働組合がいるのである。
そして、アメリカ国内からの要求にアメリカ政府がどの程度まで応えるか、したがって日本にどのくらい強い圧力をかけるかは、東西緊張の厳しさの程度によって左右される。
すなわち、緊張が厳しい時期には、日本を仲間に引き付けておくために、アメリカ政府は国内からの要求を軽視せざるをえず、緊張が緩和している時期には、国内からの要求に応えることになるのである。
感想
アメリカでも企業や組合が働きかけて、政府が動くことがあるようです。
日本に似ているところがあると思いました。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ