こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
封建社会と法
ヨーロッパとは、いかなる社会であったか。
常備軍も官僚制も存在せず、一人一人の市民が自ら武器をとって兵士となったギリシア、巨大な常備軍とローマ法に象徴される官僚制が発展したローマに対し、西ローマ帝国の滅亡後のヨーロッパに現れたのは、このいずれとも異なる社会であった。
この新たな社会のあり方を封建制という。 その中核にあるのは封土であった。 国王は自らへの服従を条件に臣下に土地を与え、やがてその土地を保有する権利は世襲された。
臣下は軍事的な奉仕をする見返りとして土地保有の権利を保護されたが、そこに見られたのは双務契約的な関係であった。
国王と臣下、臣下のまた臣下というように、契約関係が無数に張り巡らされることで、社会の秩序が維持された。 これを封建社会という。
このような封建社会には、巨大な常備軍も官僚制も存在しなかった。あるのは、領主間の個人的な支配服従関係の網の目だけであった。
臣下は国家に対して忠誠を誓うのではなく、あくまで自らの土地保有の権利を保護している、より上位の領主に従うだけである。
感想
現代からすると違和感があると感じました。
法律でなくて、土地保有が大事なのです。
下記の本を参考にしました
『西洋政治思想史』
宇野 重規著
有斐閣アルマ