とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

家族の幸せを考える

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


タイトルに惹かれて購入しました。

 


家族の幸せをお金の面ではなく、恋愛や結婚に焦点を当てている点もよかったです。

 


②こんな本です

 


『家族の幸せの経済学』

 データ分析でわかった

 結婚、出産、子育ての真実

 山口 慎太郎著

 光文社新書

 

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帝王切開なんかしたら落ち着きのない子に育つ」「赤ちゃんには母乳が一番、愛情たっぷりで頭もよくなる」「3歳までは母親がつきっきりで子育てすべき。子もそれを求めてる」

 


出産や子育ては、このようなエビデンス(科学的根拠)を一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。

 


その思い込みに基づく「助言」や「指導」をしてくれる人もいる。

 


親身になってくれる人はありがたい。独特の説得力もあるだろう。

 


しかし、間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。

 


こういうとき、経済学の手法は役に立つ。人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。

 


その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


似たもの同士での結婚が多くなりがちな理由には、大きく分けて二つの理由が考えられています。

 


一つめは、出会いの機会が似たもの同士に限られているというものです。

 


マッチングサイトの役割が大きくなってきているとはいえ、主な出会いの場はやはりネット上ではなくオフラインです。

 


特に、学校や職場、友人などを介して知り合う人が多いため、自分と似たような育ち方をして、似たような仕事についている人と出会いがちです。

 


本人には、自分と似たような人と結婚したいというこだわりが無くても、自分と異なるタイプの人と出会う機会は限られていますから、結果的に、自分と似たタイプの人と結婚しがちなのです。

 


二つめの理由は、出会いの機会は十分にあるけれど、人々が自分の好みに従ってパートナーを選んだ結果、似たもの同士で結婚しているというものです。

 


この説明は、詳しく言うとさらに二つに分けられます。

 


似たもの同士では、自然と惹かれ合う傾向があるというのがその一つです。

 


この考え方のもとでは、万人が認めるようなモテ

るタイプが存在するわけではありません。世の中にはいろいろなタイプの人がいて、好みも人それぞれであるけれど、自分と共通点がある人を好むと考えます。

 


たとえば、同じ学歴の人は、学歴が異なる人よりも価値観が似通っていますし、共通の話題があることも多いため、いい関係に発展しやすいということです。

 


もう一つは、恋愛において魅力的だと考えられている人同士から順番にカップルになっていく結果、似たもの同士のカップルが成立していくというものです。

 


この考え方のもとでは、万人が認めるようなモテるタイプが存在し、異性から見て誰が魅力的なのかははっきりしていると考えます。

 


魅力的だと思われている女性(男性)は、多くの人からアプローチを受けるため、その中で最も魅力的な男性(女性)とカップルになることができます。

 


こうして魅力的な男女から順番にカップルが成立していく結果、成立したカップルの魅力の度合いは男女で似通ってくるのです。

 


いずれの場合も、出会う機会は十分ある上で人々の恋愛・結婚における好みが果たす役割を指摘しているという点で共通しています。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『結婚と家族のこれから』

 共働き社会の限界

 筒井淳也著

 光文社新書

 


『仕事と家族 』

 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

 筒井淳也著

 中公新書

 


⑤感想

 


一般的な見方を覆すような見方や提案が多々ありました。

 


さらにそれが、科学的根拠に基づいているので、説得力があり、面白く読めました。

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。