こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
日本の高学歴化と不平等
成人男女を対象とした社会調査データを用いた結果、父親の学歴が低ければ本人の教育年数は低く、父親の学歴が高ければ本人の教育年数は高くなりがちであるという不平等が解消されることなく、まさに平行線をたどっているのである。
じつはこの間、教育政策のうえでは「高学歴化によって教育機会の格差・不平等を是正する」ということが期待されていた。
ところが、実際は教育水準の向上 (豊かさ)と学歴の平準化 (格差) と教育機会(不平等) の間には 「豊かになってもなお、格差も不平等も持続する」という関係が見られるのである。
ここでは学歴を例にとって示したが、指標を職業的地位にとってみても、賃金や資産を見ても、20世紀後半の先進工業国の社会調査のデータでは、社会が豊かになっていくということと、格差・不平等問題の解消には、明確な関係性は見いだされていない。
むしろ社会が発展して豊かになったにもかかわらず、格差が拡大したり、不平等構造がより明確化したりするという実情が指摘されている。
感想
よく言われることですが、データがそれを示しているようです。
下記の本を参考にしました
『Do! ソシオロジー』改訂版
友枝 敏雄 他1名
有斐閣アルマ